「悪戦苦闘」の意味と例文。語源・類語・対義語・英語表現も解説

悪戦苦闘 個別

「悪戦苦闘」の意味・語源・由来

  • 四字熟語:悪戦苦闘
  • 読み方:あくせんくとう

意味

「悪戦苦闘」とは、強敵相手に苦しんで戦うこと。困難にうちかとうと、一心にがんばることです。
一般的には、「困難な状況を打破しようと必死に努力する」といった意味で使われることが多いです。

語源・由来

「悪戦苦闘」の語源は、「悪戦」と「苦闘」から成り立っています。

  • 「悪戦」 … 不利な状況で戦うこと、または苦しい戦いを指します。
  • 「苦闘」 … 苦しみながら戦うことを意味します。

もともとは、戦場における戦いの様子を表す言葉でしたが、そこから転じて、日常生活や仕事においても、困難に立ち向かう際に使われるようになりました。

「悪戦苦闘」の使い方(例文)

  • 新規事業の立ち上げに悪戦苦闘したが、ようやく成果が出始めた。
  • 初めての育児に悪戦苦闘しながらも、少しずつ成長を感じている。
  • 強敵との試合に悪戦苦闘したが、最後は接戦を制して勝利した。
  • 彼は悪戦苦闘しながら、長年の夢であった小説を完成させた。
  • 外国語の習得に悪戦苦闘しているが、諦めずに勉強を続けている。

「悪戦苦闘」の文学作品、小説などの使用例

その理由が私には呑みこめなかつた。いや、それが私には、単にこの小娘の気まぐれだとしか考へられなかつた。だから私は腹の底に依然として険しい感情を蓄へながら、あの霜焼けの手が硝子戸を擡(もた)げようとして悪戦苦闘する容子(ようす)を、まるでそれが永久に成功しない事でも祈るやうな冷酷な眼で眺めてゐた。(芥川龍之介『蜜柑』)

「悪戦苦闘」の類義語

  • 四苦八苦(しくはっく) … さまざまな困難に直面して苦しむこと。
  • 苦心惨憺(くしんさんたん) … 非常に苦労しながら工夫を凝らすこと。
  • 千辛万苦(せんしんばんく) … さまざまな苦労や困難を経験すること。
  • 苦戦(くせん) … 相手が強く、なかなか勝つことができない状態。
  • 苦慮(くりょ) … さまざまに思い悩むこと。

「悪戦苦闘」の対義語

  • 余裕綽々(よゆうしゃくしゃく) … ゆったりと落ち着いていること。
  • 楽勝(らくしょう) … たやすく勝利を収めること。
  • 朝飯前(あさめしまえ) … たやすくできること。
  • 善戦健闘(ぜんせんけんとう) … 力を尽くして、しっかりと戦うこと。

使用上の注意点

「悪戦苦闘」は、単なる「努力」ではなく、「苦しみながらも必死に戦う」というニュアンスを持つ言葉です。
したがって、「楽しく頑張る」ような場面には適していません。
また、成功するかどうかは関係なく、困難な状況において奮闘している状態を指します。

「悪戦苦闘」に類似した英語表現

struggle hard(必死にもがく)

例:He struggled hard to complete the project.
(彼はそのプロジェクトを完成させるために悪戦苦闘した。)

fight against difficulties(困難に立ち向かう)

例:She fought against difficulties in her new job.
(彼女は新しい仕事で悪戦苦闘した。)

battle with adversity(逆境と戦う)

例:He battled with adversity and finally achieved his dream.
(彼は悪戦苦闘の末、ついに夢を叶えた。)

まとめ

  • 「悪戦苦闘」とは、困難な状況で苦しみながら努力することを意味する四字熟語。
  •  もともとは、戦場での厳しい戦いを指す言葉だったが、日常生活や仕事にも使われるようになった。
  •  類語には「四苦八苦」「苦心惨憺」「千辛万苦」などがあり、対義語には「余裕綽々」「楽勝」「朝飯前」などがある。
  • 英語では「struggle hard」「fight against difficulties」などが同様の意味を持つ。
  • 「苦しみながらも頑張る」というニュアンスを持つため、単なる努力とは異なる点に注意が必要。

「悪戦苦闘」という言葉を正しく理解し、適切に使いこなせるようにしましょう

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