「唯一無二」の意味・語源・由来
- 四字熟語:唯一無二
- 読み方:ゆいいつむに
意味
「唯一無二」とは、「他に代わりがなく、ただ一つしか存在しないこと」または「他に並ぶものがないほど卓越していること」を意味します。
特に「かけがえのない存在」や「絶対的な価値があるもの」を表現する際に使われます。
例えば、「彼は唯一無二の才能を持つアーティストだ」と言えば、彼の才能は他と比べることができないほど特別であることを強調しています。
語源・由来
「唯一無二」は、同じ意味を持つ二つの言葉を組み合わせて、その概念を強調した表現です。
- 「唯一(ゆいいつ)」:ただ一つしかないこと。
- 「無二(むに)」:二つとないこと(つまり、一つしかないこと)。
この二つの言葉を組み合わせることで、「この世にただ一つしかない」という意味をより強調する形になっています。
また、「無二」には「かけがえのないもの」「最良のもの」というニュアンスが含まれており、単に数が一つだけであることを示すだけでなく、それが非常に貴重であることも表しています。
「唯一無二」の使い方(例文)
- 彼は私にとって唯一無二の親友だ。
- この作品は彼の人生を象徴する、唯一無二の芸術だ。
- この伝統技術は、日本において唯一無二のものだ。
- 彼女の歌声は、唯一無二の魅力を持っている。
- このブランドは唯一無二の品質を誇る。
注意! 間違った使い方、間違いやすい読み方
間違った使い方:「彼の意見は唯一無二のものではない。」
(✕ 誤用:唯一無二は「たった一つしかない」という意味のため、他に意見がある場合は不適切)
間違いやすい読み方:「ゆいちむに」
(✕ 誤読:「ゆいいつむに」が正しい読み方)
「唯一無二」の文学作品、小説などの使用例
かつて私は、書簡もなければ日記もない、詩十篇ぐらいに訳詩十篇ぐらいの、いい遺作集を愛読したことがある。富永太郎というひとのものであるが、あの中の詩二篇、訳詩一篇は、いまでも私の暗い胸のなかに灯をともす。唯一無二のもの。不朽のもの。書簡集の中には絶対にないもの。(『もの思う葦』太宰治)
「唯一無二」の類義語
- 唯一無双(ゆいいつむそう) – 並ぶものがないほど優れていること。
- 唯一不二(ゆいいつふじ) – ただ一つで、他には存在しないこと。
- 無二無三(むにむさん) – この世にたった一つだけしか存在しないこと。
- 比類なき(ひるいなき) – 比べるものがないほど優れていること。
- 類い稀な(たぐいまれな) – 非常に珍しく、他にないこと。
「唯一無二」の対義語
- 有象無象(うぞうむぞう) – 取るに足りない、雑多な人々やもの。
- 星の数ほどある(ほしのかずほどある) – 似たようなものが無数にあること。
- ありふれた(ありふれた) – どこにでもある、特別でないこと。
- 並みいる(なみいる) – たくさん存在していること。
- 一般的な(いっぱんてきな) – どこにでもある、ごく普通のこと。
使用上の注意点
「唯一無二」は、「ただ一つしかない」ことを強調する表現のため、複数の選択肢がある場合には適切ではありません。
また、「唯一無二」はポジティブな意味で使われることが多いため、否定的な文脈では使用を避けたほうが良いでしょう。
「唯一無二」に類似した英語表現
The one and only
直訳: 唯一無二の。
意味:「たった一つしかない、特別な存在」という意味を表す。
例文:
He is the one and only genius in this field.
(彼はこの分野で唯一無二の天才だ。)
One of a kind
直訳: 類を見ない存在。
意味:「非常に珍しく、他に同じものがないこと」を強調する表現。
例文:
Her fashion sense is truly one of a kind.
(彼女のファッションセンスはまさに唯一無二だ。)
Unparalleled
直訳: 比類のない。
意味:「他に比べるものがないほど優れていること」を表す。
例文:
This painting has an unparalleled beauty.
(この絵は唯一無二の美しさを持っている。)
Peerless
直訳: 並ぶもののない。
意味:「最高峰の存在で、他に匹敵するものがないこと」を示す。
例文:
His skills in programming are peerless.
(彼のプログラミングスキルは唯一無二だ。)
Like no other
直訳: 他とは異なる。
意味:「特別な存在であり、比較対象がないこと」を示す。
例文:
This restaurant offers a dining experience like no other.
(このレストランは唯一無二の食体験を提供する。)
まとめ
「唯一無二」は、「他に代わりがなく、ただ一つしかないこと」を意味する四字熟語です。
「かけがえのない存在」「最も特別なもの」といったニュアンスを持ち、ポジティブな文脈でよく使われます。
類義語として「唯一無双」「唯一不二」「比類なき」などがあり、英語では “The one and only” や “One of a kind” などが対応する表現になります。
この言葉を使いこなして、「唯一無二」の表現力を身につけましょう!


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