「自画自賛」の意味・語源・由来
- 四字熟語:自画自賛
- 読み方:じがじさん
意味
「自画自賛」とは、自分で自分の行いや作品を褒めることを意味する四字熟語です。
本来は、自分が描いた絵に自分で「賛(詩や批評文)」を添えることを指していましたが、現代では転じて、自分の言動や能力を自ら誇ること、自己評価が高いことをやや皮肉まじりに表す言葉として使われます。
語源・由来
「自画」は自分で描いた絵のこと、「賛」はその絵に添える詩や文句(画賛)を意味します。
もともと「賛」は、第三者が絵を評価して添えるのが一般的でした。
しかし、自分で描いた絵に自分で賛を書き込むことから、「自画自賛」という言葉が生まれました。
夏目漱石なども、晩年に水墨画に自作の漢詩を添えるなど「自画自賛」した例があります。
「自画自賛」の使い方(例文)
- このプレゼンは、自画自賛したくなるほどの出来だった。
- あの人はいつも自画自賛ばかりで、ちょっと鼻につく。
- 自画自賛になるかもしれませんが、私のチームは本当に優秀です。
- 誰も褒めてくれないから、自画自賛するしかないじゃないか。
- 自画自賛も度が過ぎると、周囲に悪印象を与えるよ。
注意! 間違った使い方、間違いやすい読み方
「自我自賛」と書くのは誤りです。
正しくは「自画自賛」。
「自画自讃」も間違いではありませんが、現在は「賛」の表記が一般的です。
「自画自賛」の文学作品、小説などの使用例
私は奇妙に思った。まるで、自画自賛ではないか。
(出典:太宰治『作家の手帖』)浅子は息子の小心な昂奮を眺めながら、この男をともかくも情熱的にしてやった母親の冷徹な精力を自画自賛していたのである。
(出典:三島由紀夫『偉大な姉妹』)
「自画自賛」の類義語
- 手前味噌(てまえみそ):自分のことを自分で褒めること。
- 一分自慢(いちぶじまん):自分自身を控えめに自慢すること。
- 自惚れ(うぬぼれ):実際より自分を優れていると思い込むこと。
「自画自賛」の対義語
- 自己卑下(じこひげ):自分を過小評価すること。
- 自己批判(じこひはん):自分の言動に対して自ら批判的になること。
使用上の注意点
「自画自賛」はネガティブにもポジティブにも使える表現です。
- 自信のあらわれとして使う場合(ポジティブ)
- 自慢が過ぎるという皮肉や批判として使う場合(ネガティブ)
使う場面や文脈、相手との関係性を考慮して使うことが大切です。
「自画自賛」に類似した英語表現
Blow one’s own trumpet
直訳:自分で自分のラッパを吹く
意味:自分を褒める、自慢する
例文:
He always blows his own trumpet at meetings.
(彼はいつも会議で自画自賛している。)
Praise oneself / Self-praise
意味:自分で自分を褒めること
例文:
She often engages in self-praise, which some find off-putting.
(彼女はよく自画自賛するので、嫌がる人もいる。)
まとめ
「自画自賛」とは、自分で自分を褒めること。もとは自分の絵に自ら賛を添えるという画家の表現から来た言葉です。
現在では、自慢・自己肯定・自己評価など、さまざまな意味で使われ、使い方によってはポジティブにもネガティブにもなる言葉です。
正しい意味と語感を理解して、バランスの取れた自己評価の言葉として上手に使っていきましょう。


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