「危機一髪」の意味と例文。語源・類語・対義語・英語表現も解説

危機一髪 個別

「危機一髪」の意味・語源・由来

  • 四字熟語:危機一髪
  • 読み方:ききいっぱつ

意味

「危機一髪」とは、極めて危険な状態や状況に直面し、ほんのわずかな差で危機に陥りそうになることを指します。
「危機」は非常に危ない状態を意味し、「一髪」は「髪の毛一本ほどのわずかな差」を表します。
つまり、「危機一髪」は「髪の毛一本ほどの違いで助かるか、危険に陥るかが決まるほどの危機的状況」を意味する言葉です。

語源・由来

「危機一髪」の語源については明確な起源は不明ですが、日本の古典文学や漢語の影響を受けて定着した言葉と考えられます。
「一髪」は「間一髪(かんいっぱつ)」や「機一髪(きいっぱつ)」のように、「非常にわずかな差」「ギリギリの状況」を表す言葉として使われています。
また、古代中国の兵法書や故事成語にも似た表現が見られ、古くから危機的な状況を表す比喩表現として用いられていた可能性があります。

「危機一髪」の使い方(例文)

  • 車が急ブレーキをかけたおかげで、危機一髪のところで事故を回避した。
  • 彼は崖から落ちそうになったが、仲間が手を掴んでくれて危機一髪で助かった。
  • 試験前日に風邪をひいたが、薬を飲んでゆっくり休んだおかげで、危機一髪のところで回復した。
  • 泥棒に襲われたが、偶然通りかかった警察官に助けられ、危機一髪で難を逃れた。
  • 危機一髪の状況だったが、冷静な判断でなんとか切り抜けることができた。

「危機一髪」の文学作品、小説などの使用例

・・・心の内は生死の境だ。危機一髪である。 姿を消した自分の着物が、どんなところへ持ち込まれているのか、少しずつ節子にもわかって来た。質屋というものの存在、機構を知ったのだ。どうしてもその着物を母のお目に掛けなければならぬ窮地におちいった時に・・・ 太宰治 「花火」

「危機一髪」の類義語

  • 間一髪(かんいっぱつ):髪の毛一本ほどの差で危機を免れること。
  • 一触即発(いっしょくそくはつ):少しのきっかけで大事件や争いが起こりそうな危険な状態。
  • 絶体絶命(ぜったいぜつめい):逃げ場のない、絶望的な状況。
  • 剣が峰(けんがみね):非常に危険な立場や状況。
  • 累卵之危(るいらんのき):積み重ねた卵のように、非常に不安定で危険な状態。

「危機一髪」の対義語

  • 余裕綽々(よゆうしゃくしゃく):落ち着いていて余裕がある様子。
  • 泰然自若(たいぜんじじゃく):どんな状況でも動じず、落ち着いていること。
  • 安泰(あんたい):危険がなく、穏やかで安定した状態。
  • 危機管理(ききかんり):危険な状況を事前に防ぎ、回避する手段。

使用上の注意点

「危機一髪」は、非常に危険な状況を指す言葉ですが、単なる「驚いた」「ギリギリの場面」という意味で使うと、やや大げさな表現になりすぎる場合があります。
また、「危機一髪」を「危機一発」と誤って書くことがよくあります。
「一発」は銃弾や攻撃の一回を表す言葉であり、正しくは「一髪」であることに注意しましょう。

「危機一髪」に類似した英語表現

“by a hair’s breadth”

直訳:髪の毛一本の幅で。
意味:ごくわずかな差で助かる、ギリギリの状況を表す。

例文:
The speeding car missed the pedestrian by a hair’s breadth.
(猛スピードの車が、髪の毛一本の差で歩行者をかすめた。)

“in the very nick of time”

直訳:まさにギリギリの時間で。
意味:まさに危機を目前にして、間一髪で何かを達成したり回避したりすること。

例文:
He caught the last train in the very nick of time.
(彼はまさに危機一髪のところで終電に間に合った。)

“on the razor’s edge”

直訳:カミソリの刃の上で。
意味:非常に危険な状況、不安定な立場を指す。

例文:
The country is on the razor’s edge between peace and war.
(その国は、平和と戦争の狭間で危機一髪の状況にある。)

まとめ

「危機一髪」は、髪の毛一本ほどの差で危険な状況に陥るかどうかが決まることを意味する四字熟語です。
類義語として「間一髪」「一触即発」などがあり、対義語には「余裕綽々」「安泰」などがあります。
また、英語表現では “by a hair’s breadth” や “in the very nick of time” などが類似の意味を持ちます。
この言葉は、緊張感のある場面や、ギリギリの状況を伝えるのに便利な表現ですので、正しく使いましょう。

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