「千載一遇」の意味・語源・由来
- 四字熟語:千載一遇
- 読み方:せんざいいちぐう
意味
「千載一遇」とは、千年に一度しか巡り合えないほどの貴重な機会や絶好のチャンスを指します。
めったに訪れない機会を意味し、ビジネスシーンや人生の重要な局面でのチャンスを表現する際に使われます。
語源・由来
「千載一遇」の由来は、中国の書物『三国名臣序賛』にあります。
東晋の歴史家 袁宏(えんこう) による記述で、魏の名臣・荀文若(じゅんぶんじゃく)が優れた君主と出会えたことを「千載の一遇は賢智の嘉会(かかい)なり」と讃えたことに由来します。
この表現は、直訳すると「千年に一度の機会は、賢者たちの集まりであり、それに巡り合えることは喜ばしい」となります。
現代でも「千年に一度しか訪れないほど貴重なチャンス」を意味する四字熟語として使われています。
「千載一遇」の使い方(例文)
- この仕事に参加できるのは、千載一遇のチャンスだ。
- 憧れの企業からオファーが来るなんて、千載一遇の機会を逃したくない。
- この研究成果は千載一遇の発見であり、科学界に大きな影響を与えるだろう。
- 千載一遇の出会いを大切にして、一生の宝にしたい。
- 世界的な投資家との会談は、千載一遇の好機だ。
注意! 間違った使い方、間違いやすい読み方
✕ 「せんさいいちぐう」(誤読、「せんざいいちぐう」が正しい)
✕ 「千載一偶」(誤記、「一遇」が正しい)
「千載一遇」の文学作品、小説などの使用例
しかしながら不幸にして皇后陛下は沼津に御出になり、物の役に立つべき面々は皆他界の人になって、廟堂にずらり頭を駢(なら)べている連中には唯一人の帝王の師たる者もなく、誰一人面を冒して進言する忠臣もなく、あたら君徳を輔佐して陛下を堯舜に致すべき千載一遇の大切なる機会を見す見す看過し、国家百年の大計からいえば眼前十二名の無政府主義者を殺して将来永く無数の無政府主義者を生むべき種を播いてしもうた。(『謀叛論』徳冨蘆花)
「千載一遇」の類義語
- 千載一会(せんざいいちえ)… めったにない機会。
- またとない… 二度と訪れないほどの機会。
- 空前絶後(くうぜんぜつご)… これまでに例がなく、これからも起こらないほどの出来事。
- 一世一代(いっせいいちだい)… 一生に一度しかない機会。
「千載一遇」の対義語
- 日常茶飯事(にちじょうさはんじ)… 毎日のありふれた出来事。
- 月並み(つきなみ)… 特別ではない、ごくありふれたこと。
- 陳腐(ちんぷ)… ありふれていて、新鮮味がないこと。
使用上の注意点
「千載一遇」は、あくまでポジティブな機会やチャンスを表す言葉です。
例えば、大災害や悪い出来事に対して「千載一遇」と使うのは誤りです。
✕ 「こんな不幸な事故に巻き込まれるなんて、千載一遇の経験だ。」(誤用)
〇 「この取引は、会社にとって千載一遇の好機だ。」(正しい使い方)
また、「千載一遇の出会い」という表現は、意味が重複しているため避けるべきですが、日常会話では許容されることもあります。
「千載一遇」に類似した英語表現
A golden opportunity.
直訳: 黄金の機会。
意味: めったに訪れないほどの貴重なチャンス。
Don’t miss this golden opportunity to expand your business.
(このビジネスを拡大する千載一遇のチャンスを逃すな。)
Once in a lifetime chance.
直訳: 一生に一度の機会。
意味: 人生で一度しか訪れないような貴重な機会。
Meeting the CEO of that company was a once in a lifetime chance.
(あの会社のCEOに会えたのは、千載一遇の機会だった。)
One chance in a million.
直訳: 百万分の一のチャンス。
意味: 非常に稀な機会。
I have one chance in a million to meet the chairman.
(会長に会う千載一遇の機会を得ました。)
まとめ
「千載一遇」は、千年に一度の貴重な機会を指す四字熟語で、特にビジネスやスポーツ、人生の重要な局面でのチャンスを表現する際に使われます。
類義語には「空前絶後」「一世一代」「またとない」などがあり、対義語には「日常茶飯事」「月並み」があります。
英語では “A golden opportunity” や “Once in a lifetime chance” などの表現が近い意味を持ちます。
「千載一遇」を正しく理解し、適切な場面で使うことで、重要なチャンスを表現できるようにしましょう!


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