「開口一番」の意味・語源・由来
- 四字熟語:開口一番
- 読み方:かいこういちばん
意味
「開口一番」とは、話し始めて真っ先にという意味です。
話し手が勢いよく発言したり、何かを強調したりする場面で使われることが多く、ビジネスや日常会話で広く用いられる表現です。
語源・由来
「開口一番」は、もともと落語の世界に由来します。
「開口」… 口を開いて話し始めること。
「一番」… 最初のこと。
落語の寄席では、「開口一番」と呼ばれる最初の演目を前座の落語家が担当します。
このことから転じて、「話の冒頭で最初に発する言葉」を指すようになりました。
「開口一番」の使い方(例文)
- 彼は開口一番、「この企画は絶対に成功させます!」と力強く宣言した。
- 久しぶりに再会した友人は、開口一番、「最近どうしてる?」と聞いてきた。
- 上司は会議の冒頭、開口一番、「まずは先月の売上報告から始めます」と切り出した。
- 謝罪の場で、彼は開口一番、「この度は誠に申し訳ありません」と深々と頭を下げた。
- 母は帰宅した私を見るなり、開口一番、「あんた、また散らかしたでしょ!」と怒った。
注意! 間違った使い方、間違いやすい読み方
✕ 「かいぐちいちばん」(誤読、「かいこういちばん」が正しい)
✕ 「開口一発」(誤記、「開口一番」が正しい)
「開口一番」の文学作品、小説などの使用例
・・・我輩はコックネーでは毎度閉口するが、ベッジパードンのコックネーに至っては閉口を通り過してもう一遍閉口するまで少々草臥るから開口一番ちょっと休まなければやり切れないくらいのものだ。我輩がここに下宿したてにはしばしばペンの襲撃を蒙って恐縮したの・・・ 夏目漱石 「倫敦消息」
「開口一番」の類義語
- 第一声(だいいっせい)… 最初に発する言葉。
- 口火を切る(くちびをきる)… 物事をし始めること、最初に発言すること。
- 冒頭(ぼうとう)… 物事の最初の部分や、話のはじめ。
- 真っ先に(まっさきに)… 何よりも先に。
「開口一番」の対義語
- 沈黙を守る(ちんもくをまもる)… 一言も発せずに黙っていること。
- 言葉を選ぶ(ことばをえらぶ)… 慎重に話し始めること。
使用上の注意点
「開口一番」は、話の冒頭で何かを強調する場面で使われることが多いですが、単なる挨拶にはあまり使いません。
✕ 「彼は開口一番、『おはようございます』と言った。」(誤用:単なる挨拶には使わない)
〇 「彼は開口一番、『この会議は重要です!』と力強く言った。」(正しい使い方)
また、「開口一番」は話の勢いを強調する場合に使われるため、慎重な言葉選びが求められる場面には不向きです。
「開口一番」に類似した英語表現
The first thing out of one’s mouth.
直訳: 口から出た最初の言葉。
意味: 話し始めた最初の言葉や発言。
The first thing out of his mouth was an apology.
(彼が開口一番に言ったのは謝罪だった。)
Right off the bat.
直訳: バットからすぐに。
意味: すぐに、最初に。
Right off the bat, he criticized the proposal.
(開口一番、彼はその提案を批判した。)
まとめ
「開口一番」は、話し始めるやいなや発する最初の言葉を指す表現で、特に勢いのある発言を強調する場面で使われます。
類義語には「第一声」「口火を切る」「冒頭」などがあり、対義語には「沈黙を守る」「言葉を選ぶ」があります。
英語では “The first thing out of one’s mouth” や “Right off the bat” が類似の表現として使われます。
適切な場面で「開口一番」を使い、会話やスピーチの流れをスムーズにしましょう!


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