「哀訴嘆願」の意味・語源・由来
- 四字熟語:哀訴嘆願
- 読み方:あいそたんがん
意味
「哀訴嘆願」とは、なりふりかまわず、心の底から必死に願い出ることを表す言葉です。
自分の置かれた状況や恥をも忘れ、どうにかして助けを得たい、願いを叶えたいとする切実で強い訴えを意味します。
語源・由来
- 「哀訴」は、哀しげな様子で必死に訴えること。
- 「嘆願」は、嘆き悲しみながら願い出ること。
どちらも、ただのお願いではなく、強い感情を伴う訴えであることが特徴です。
二語を組み合わせることで、より強烈で迫真性のある行動を表しています。
「哀訴嘆願」の使い方(例文)
- 彼は家族の命を守るため、涙ながらに哀訴嘆願した。
- 裁判で被告は無罪を訴えて哀訴嘆願するも、判決は変わらなかった。
- 解雇を告げられた社員は、生活がかかっていると哀訴嘆願した。
- 子どもは母親に会いたい一心で、涙を流しながら哀訴嘆願した。
「哀訴嘆願」の文学作品、小説などの使用例
陳はもう生きた心地もないらしく、あらんかぎりの表情で哀訴嘆願するのを、
――尾崎士郎『人生劇場 風雲篇』
「哀訴嘆願」の類義語
- 涙ながらに訴える
- 必死に懇願する
- 身を投げ出して願い出る
- 嘆願悲訴(たんがんひそ)
「哀訴嘆願」の対義語
- 冷静沈着(れいせいちんちゃく):どんな状況でも落ち着いていて、感情に左右されないこと。
- 泰然自若(たいぜんじじゃく):何が起きても動じず、落ち着いている様子。
- 沈黙寡言(ちんもくかげん):口数が少なく、あまり語らないこと。
- 黙認(もくにん):何も言わずに認めること。
- 淡々と願う:執着せず、冷静に願い出ること。
使用上の注意点
「哀訴嘆願」は強く感情的な訴えを意味するため、日常的なお願いや軽い依頼には不適切です。
深刻な状況や切羽詰まった状態での使用がふさわしい言葉です。
「哀訴嘆願」に類似した英語表現
Plead with heartfelt desperation
直訳:心の底からの絶望を込めて懇願する
意味:強い感情を伴い、どうしても願いを聞き入れてもらいたいという気持ちで訴えること。
例文:
He pleaded with heartfelt desperation for a second chance.
(彼はもう一度チャンスをくれと、心からの嘆きで哀訴嘆願した。)
Beg in tears
直訳:涙ながらに懇願する
意味:感情を抑えきれず、涙を流しながら願い出る様子。
例文:
She begged in tears for forgiveness.
(彼女は許しを乞うために涙ながらに哀訴嘆願した。)
まとめ
「哀訴嘆願」は、哀しみや嘆きを伴って、心の底から助けや願いを訴えることを意味します。
冷静さを失い、それでも何とかしたいという強い思いから出る言葉であり、人間の切実な感情や必死さを象徴しています。
感情のこもった訴えを表現する場面で、非常に力を持つ四字熟語です。

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