「一石二鳥」の意味・語源・由来
- 四字熟語:一石二鳥
- 読み方:いっせきにちょう
意味
「一石二鳥」とは、一つの行為や努力で二つの利益や成果を得ることを意味する四字熟語です。
もともとは「一つの石を投げて二羽の鳥を捕らえる」ということわざから来ており、効率的に物事を進めることの重要性を表しています。
語源・由来
「一石二鳥」は、西洋のことわざ “To kill two birds with one stone”(一つの石で二羽の鳥を殺す)に由来しています。
この英語表現が翻訳され、日本語の四字熟語として定着しました。
日本では、これを発展させて「一石三鳥」「一石四鳥」など、より多くの利益を得る場合の応用形も使われることがあります。
「一石二鳥」の使い方(例文)
- この仕事は、コスト削減と売上向上の両方を実現できる。一石二鳥の戦略だ。
- 旅行しながら語学を学べるとは、一石二鳥の体験だった。
- 環境に優しい取り組みをしながら企業のイメージアップを図るのは、一石二鳥の効果がある。
- ジョギングを始めたら健康維持にもダイエットにも効果があり、一石二鳥だった。
- 仕事帰りに習い事をすれば、スキルアップとストレス解消の一石二鳥だ。
注意! 間違った使い方、間違いやすい読み方
✕ 「いっこくにちょう」(誤読、「いっせきにちょう」が正しい)
✕ 「一石二頭」(誤字、「二鳥」が正しい)
「一石二鳥」の文学作品、小説などの使用例
・・・社交ダンスよりも一石二鳥。初段、黒帯をしめ、もう殺される心配のない夜・・・ 織田作之助「好奇心」
「一石二鳥」の類義語
- 一挙両得(いっきょりょうとく):一つの行動で二つの利益を得ること。
- 一挙両全(いっきょりょうぜん):一つの行動で二つの目的を完全に達成すること。
- 一箭双雕(いっせんそうちょう):一つの矢で二羽の鳥を射る。中国由来の表現で、「一石二鳥」と同じ意味。
- 一発双貫(いっぱつそうかん):一度の発砲で二つの的を貫くこと。
「一石二鳥」の対義語
- 二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず):二つのことを同時にしようとして、どちらも成功しないこと。
- 虻蜂取らず(あぶはちとらず):欲張って両方を手に入れようとして、結局どちらも得られないこと。
- 一挙両失(いっきょりょうしつ):一つの行動によって二つの損失を出すこと。
使用上の注意点
「一石二鳥」は、「効率よく二つの成果を得る」 というポジティブな意味を持つ言葉です。
そのため、単に「二つのことを同時にやる」だけではなく、「一つの行為が二つの目的を果たす」 状況で使うのが適切です。
また、「一石三鳥」や「一石四鳥」といった表現は、日常的には使われるものの、正式な四字熟語ではありません。
「一石二鳥」に類似した英語表現
To kill two birds with one stone.
直訳: 一つの石で二羽の鳥を殺す。
意味: 一つの行動で二つの目的を達成すること。
She found a job that lets her travel. Now she can earn money and explore the world – killing two birds with one stone.
(彼女は旅ができる仕事を見つけた。これでお金を稼ぎながら世界を探検できる。一石二鳥だ。)
まとめ
「一石二鳥」は、一つの行動で二つの成果を得ることを意味する四字熟語で、英語の “To kill two birds with one stone” から来た表現です。
類義語には「一挙両得」「一箭双雕」などがあり、対義語には「二兎を追う者は一兎をも得ず」「虻蜂取らず」などがあります。
英語では “To kill two birds with one stone” が最も近い表現であり、ビジネスや日常生活においても頻繁に使われる言葉です。
「一石二鳥」を正しく理解し、適切な場面で活用しましょう。


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