「前途多難」の意味と例文。語源・類語・対義語・英語表現も解説

前途多難 個別

「前途多難」の意味・語源・由来

  • 四字熟語:前途多難
  • 読み方:ぜんとたなん

意味

「前途多難」とは、この先に多くの困難や障害が待ち受けていることです。

未来が順調ではなく、苦労や試練が予想される場合に用いられます。
特に、新しい挑戦やプロジェクトの開始時に、その難しさを示す際に使われることが多いです。

例えば、「新しい事業を立ち上げたが、資金繰りが厳しく前途多難だ」といった形で使います。

語源・由来

「前途多難」は、以下の二つの言葉が組み合わさった四字熟語です。

  • 「前途(ぜんと)」 … これから進む道、将来の展望を指す。
  • 「多難(たなん)」 … 困難や災難が多いこと。

この二つの言葉を合わせることで、「これからの道のりに多くの困難が待ち受けている」という意味になります。

古くから、日本では未来に困難を予測する際に使われてきた言葉であり、文学や政治の場面でもよく用いられています。

「前途多難」の使い方(例文)

  • 会社の業績が低迷しており、今後の経営は前途多難だ。
  • 試験に合格したが、これからの研究は前途多難である。
  • 新しい仕事が始まったが、初期段階で多くの問題が発生し、前途多難な状況だ。
  • 海外進出を計画しているが、文化や言語の壁が高く、前途多難だと感じる。
  • この政治改革は反対意見も多く、前途多難な道のりになるだろう。

注意! 間違った使い方、間違いやすい読み方

間違った使い方:「前途多難の時代が終わった。」
(✕ 誤用:前途多難は「これからの困難」を指すため、「終わった」とは繋がらない)

間違いやすい読み方:「まえとたなん」
(✕ 誤読:「ぜんとたなん」が正しい読み方)

「前途多難」の文学作品、小説などの使用例

いやはや、聞けば聞くほど風説と実際の食いちがいに驚くばかりじゃ。前途多難もよいところではないか、なあとも。<杉本苑子・影の系譜>

「前途多難」の類義語

  • 前途遼遠(ぜんとりょうえん) – 目標までの道のりが非常に遠いこと。
  • 暗雲低迷(あんうんていめい) – 未来が不透明で、良くない状況が続くこと。
  • 五里霧中(ごりむちゅう) – 方向を見失い、何をすればいいのか分からないこと。
  • 暗中模索(あんちゅうもさく) – 手がかりがなく、模索しながら進むこと。
  • 茨の道(いばらのみち) – 困難な状況や苦難の多い人生を表す。

「前途多難」の対義語

  • 前途有望(ぜんとゆうぼう) – 未来が明るく、成功の可能性が高いこと。
  • 前程万里(ぜんていばんり) – 将来の見通しが良く、成功が期待できること。
  • 順風満帆(じゅんぷうまんぱん) – 物事が順調に進んでいる状態。
  • 前途洋洋(ぜんとようよう) – 未来が大きく拓け、希望に満ちていること。
  • 鵬程万里(ほうていばんり) – 大きく発展する可能性があること。

使用上の注意点

「前途多難」は、「未来の困難」を予測する言葉であり、現在の困難を表す言葉ではありません。
そのため、「現在が苦しいから前途多難だ」という使い方は誤りです。

また、ビジネスシーンなどで使う際には、相手の努力や成果を否定するように聞こえることがある ため注意が必要です。
例えば、「このプロジェクトは前途多難ですね」と言うと、相手にとってネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
その場合、「困難はあるが、挑戦しがいがある」といった前向きな言葉と組み合わせるとよいでしょう。

「前途多難」に類似した英語表現

A rough road ahead

直訳: この先の道は険しい。
意味: 前途に困難が待ち受けていることを示す表現。
例文:
There is a rough road ahead, but we must keep moving forward.
(前途多難だが、私たちは前に進まなければならない。)

Facing many challenges

直訳: 多くの課題に直面している。
意味: 未来に多くの障害があることを表す。
例文:
Our company is facing many challenges, but we will overcome them.
(私たちの会社は前途多難だが、乗り越えていくだろう。)

Uncertain future

直訳: 先行き不透明な未来。
意味: 未来がどうなるか分からないことを表す。
例文:
With the current economic crisis, we have an uncertain future.
(現在の経済危機により、前途多難な状況だ。)

An uphill battle

直訳: 坂道を登る戦い。
意味: 目標達成が難しい状況を示す。
例文:
Starting a new business is always an uphill battle.
(新しい事業を始めるのは、常に前途多難だ。)

まとめ

「前途多難」は、「この先に多くの困難が待ち受けていること」を意味する四字熟語です。
将来の苦難を予測する際に使われ、ビジネスや日常生活においても頻繁に用いられます。

類義語には 「前途遼遠」「暗雲低迷」「茨の道」 などがあり、英語では “A rough road ahead” や “Facing many challenges” などが対応する表現になります。

ただし、相手の努力や成果を否定するような場面では不適切な場合があるため、使い方には注意が必要です。
適切な文脈で使うことで、より効果的な表現ができるようになります!

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